紙漉き実験

先週、思い立って
紙漉きをやってみました!

作品を描く際、
秋月の手漉き和紙を使って
墨絵を描いていますが
多くはいい線が描けなくて
描き損じてしまいます。
それを捨てたり、
雑紙収集所に持って行くのも
なんだかなあって常々思っていたんです。

前に和紙を秋月に買いに行った際、
紙漉き職人さんから
「失敗したらまた水で溶かして
漉き直したらいいよ」って
言われてのをふと思い出して
「よし!やってみよう」と
紙漉き枠をネットで購入。
バケツに水を入れて
描き損じの和紙をつけて
柔らかくなったところで
手でちぎりました。

ここまでやったところで
紙漉きの職人さんから
アドバイスをもらいました。

「水酸化ナトリウムで煮てください。
よく水洗いしてミキサーでかき混ぜて
繊維をバラバラにしてください。
オクラを潰して濾したノリを混ぜて、
漉きあげます」

オクラ?
オクラがノリの役目をするの?と
ちょっと驚きながらスーパーにオクラを買いにいく。
それを湯通ししてミキサーにかけて濾しました。
キッチンのあちこちネバネバ地獄でしたww
和紙もミキサーで繊維をバラバラにして煮た後
(今回は漂白せずグレーの紙でいいやってことで
水酸化ナトリウムは使用せず、水洗いのみ)
オクラのノリを投入。
入れた途端、微かに粘り気がでて、
混ぜている手の感触が変わりました。
混ぜてて気持ちよかったです^^
それを紙漉き枠にそそぎ
均一の厚さになるよう整えました。
と言っても均一にはなっていませんが^^;

漉いた紙を新聞紙に挟み
上からタオルで余分な水分を吸って
1日風通しのよい日陰で乾燥。
半乾き状態の時にアイロンをかけました。
作業開始から3日目に紙が完成。
小さな紙7枚が出来上がりました。
ここまで面倒な、、いや、
大変な作業を経て出来上がった紙は思ったよりも
ゴワっとしたグレーの紙だったんですが
手間のかかった分、やはり愛着がわいて
数日間は何も描かずにながめていましたw
一週間経って本日初めて試しに描いてみたんですが
予想通りゴワっとしてる分、描きにくいんだけど
このゴワってしてる感じを面白く感じる自分がいて
これはこれでいいかなって思いました。
昨日動物園に行って
いくつかモチーフを見つけていたので
それをちょっと試験的に描いてみました。


久々の動物園はたのしかった!^^

秋に動物をテーマにした作品展を予定しているので
それまでには納得のいく形に
もっていきたいと思っています。


石に描いたような感じがおもしろい!

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