赤間硯

山口県立美術館に奇才展を見に行った帰り、
前回も気になっていて時間が遅くていけなかった
赤間硯の里に行ってきました。

とは言っても今回も4時を過ぎていたため
お店に入ることはできないかなあって
思いながらおそるおそるお店に近づいていきましたw
一軒目は改装中なのかお店の中には何もなく
向かいの日枝玉峯堂さんに人がいらっしゃったので
硯をみることはできますか?と聞くと
快く硯の展示している部屋に通していただきました。
いつも墨をすって描く際はアトリエを借りている
友人の書家さんの硯を借りていました。
いつか自分の硯が欲しいと思っていて、
でもなかなか機会がなく、去年ドライブの途中で見た
「赤間硯の里」という看板が気になっていて
どうしても一度見てみたいと思っていました。
ただ、きっと高いだろうから今回は見るだけだなって。
予約なしに、それも夕方閉める時間近くに
うかがったにもかかわらず
なんの知識もない私に丁寧に赤間硯の特徴、
製造方法について話してくださいました。
まずは墨をすってみます?といって
硯と墨を持ってきてもらい墨をすらせてもらいました。
半紙と筆も貸してくれてすった墨で試し書きさせてもらいました。
指に伝わる墨のすりごこちがとてもよかったです。
いい硯ですった経験がほとんどないので
なんでも感動しそうですが^^:
地元の小学校では墨をするというワークショップを
したりするそうです。
墨の匂いは心を落ち着かせるし、
今は墨汁ばかりでなかなか墨をする機会がないので
いい経験だなって思いました。
赤間硯は文字通り赤い硯(茶色かなあ)でした。
墨をする部分(陸といいます)と
墨がたまる部分(海といいます)以外の
外の部分に石の風化を防ぐため
漆(うるし)が塗られています。
またそれが美しいと思いました。
最初、円の硯が美しく、これで墨をすって絵を描けたら
いいだろうなって思っていたんですが
ちょっと小さいめだったので
少し大きいサイズを出していただきました。
四角の硯で円に比べて男性っぽい硯でしたが
円が外側をきれいに削られていたのに対し
四角の方はごつごつと削った後が残っていました。
それがまるで樹木のようで樹を描く自分にぴったりだと感じ
四角の硯を購入することにしました。
(結局買ってしまいました^^)
墨をする部分の目を立てるための砥石もいただきました。
使用していって墨が陸についてだんだんすれなくなったらこれで
まわしながら削り目を立てるといいと説明を受けました。
購入した数日後にお礼のメールを送ったときの返信に

当店ではご購入いただいてからが、
本当のお付き合いと考えております。
硯のメンテナンスやカケ、ワレの修理など、
何かありましたら、気兼ねなくお申し付けください。

と送られてきました。
この言葉が買った売っただけで終わらない
丁寧にものをつくり、
そして大切に使っていくという心を感じました。

赤間硯、大事に使っていきたいと思います。


初すり!


すった墨で落書き^^

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